中華料理に欠かせない調味料「王守義 十三香」とは?五香粉との違いも紹介

中華料理に欠かせない調味料「王守義 十三香」とは?五香粉との違いも紹介

どの国にもありますよね、昔からど定番のロングセラー。
そして、そういう商品は決まってインパクト強めレトロパッケージ。


太陽市場店内でも一際大きな存在感を示す「王守義 十三香」を今日はご紹介します。


「ワンショウイー シーサンシャン」と読みます。

覚えられそうにないので、我々日本人は「おうしゅぎ じゅうさんこう」とか「じゅうさんこう」で良い気がします。

配合されているのは…

・桂皮(ケイヒとシナモンは混同されがちですが、実は違うものです。でも香りはそっくりです)
・白芷(ビャクシ、シシウドの根です。日本でも高山植物として知られていますが、和食では使うのは聞いたことがないですね)
・フェンネル
・アニスシード
・生姜
・白豆冠(ビャクズク、円形白カルダモン)
・ハッカ
・クローブ
・木香(モッコウ、日本にも生えているキク科の植物ですが、これも和食で使うのは聞いたことがないです)
・陳皮
・黒胡椒
・八角
・花椒

です。ほぼ漢方ですね。
「んー、ホンモノ…」という香りがします。

中華圏の配合済スパイスとしては五香粉(ウーシャンフェン)が有名ですが、その倍以上の原材料が配合されています。

これを日本在住の中国の方に手土産で持って行くと、「あー、懐かしい〜」となります。

十三香の起源は興隆湯(シンロンタン)が北宋の首都開封で西暦1100年に秘密の調味料を発売したことに遡るとのことです。

このミステリアスな秘密の調味料は評判を呼び、当時の宮廷料理に盛んに使われたようです。

その興隆湯の跡継ぎ?である王寿一が1959年にこの秘密の調味料レシピをベースに、20種類以上の天然のスパイスやハーブを用い、新たな理論の元、新商品を開発します。

そして、それを「十三香(シーサンシャン)」と名付けます。

十三というのは、「沢山の」という意味で使われ、実際に配合されている原材料の数とは必ずしも一致しないそうです。

この十三香は、1984年に王家が設立した珠馬店王寿益十三香調味料集団有限公司から「王主義 十三香」の商品名で発売し、王寿一、王守義(写真のおじさんですね)、王銀良(ワンインリァン)の親子三代が盛り立て、大ヒットとなりました。

発売元は今では中国最大の天然調味料メーカーになったそうです。

で、このミステリアスな十三香をどう使うのか?ですが、ありとあらゆる中華系の料理に少量使うと、グッと香りがホンモノに近づく感じです。



例えば、昨今大人気の大鶏排(ダージーパイ)、魯肉飯(ルーローハン)などは調理中、あるいは、少量調理後にふりかけてもぐっと雰囲気が近づきます。

麻婆豆腐などの定番や野菜炒め各種などに少量使っても美味しいですし、中華系のインスタントラーメンにかけるという方もいらっしゃいます。

あとは餃子に欠かせないというコメントもいただきました!確かにおいしそうですね。



900年以上の歴史を誇るミステリアスなスーパースパイス、十三香(シーサンシャン)、一度試してみませんか?

ご家庭での普段使い、飲食店の新メニュー開発など、あらゆるところで活躍間違いなしです。