今日はスパイス&ハーブについてご紹介します。特に、中華系のスパイス&ハーブに焦点を当てます(東南アジア、南アジア、西アジアの紹介はまた別の機会に)。
スパイス&ハーブの起源を厳密にたどることは難しいですが、インダス文明、黄河文明、エジプト文明など、古代の四大文明で既に使用されていたと言われています。
そして、現在でも東南アジアや南アジアがスパイス&ハーブの主要な産地となっています。
太陽市場では、一般的なスーパーマーケットでよく見かけるものから、珍しいものまで、50種類以上のスパイス&ハーブを家庭用サイズで取り揃えています。
今日は、これらのスパイス&ハーブを使って、時間はかかりますが超簡単で美味しい、雲南省の絶品鍋料理「汽鍋鶏(チーコージー)」にインスパイアされた中華系スープのレシピをご紹介します。
汽鍋鶏(チーコージー)とは?
汽鍋鶏(チーコージー)は中国雲南省の絶品鍋料理で、蒸し鶏の一種です。鶏もも肉と様々なスパイス&ハーブを使って作られます。蒸し器でゆっくりと蒸し上げることで、水を沸騰させることで生じる蒸気が鶏肉をゆっくりと蒸し上げ、肉は非常に柔らかく、ジューシーに仕上がります。素朴ながらも深い味わいが特徴です。シンプルな調理法ながら、鶏肉の本来の味を最大限に活かし、独特の食感と風味を楽しむことができるため、多くの人々に愛されています。
材料
- 鶏もも肉(適量)
- 干し椎茸
- クコの実
- 花椒(かしょう、ホアジャオ)または青花椒(あおかしょう、チンホアジャオ)
- 生姜(スライス数枚)
- 塩
オプションの材料
- 草果(そうか、ツァオコー)
- ナツメ
- 八角
- クミンシード
- シナモン
- ベイリーフ
- コリアンダーシード
- クローブ
- 唐辛子
- 干しエビ
- 干キクラゲ
- 干貝柱
- えのき茸、舞茸などの香りが良くてぬめりの少ないきのこ類
- はまぐりやあさりなどの旨みの強い二枚貝類
作り方
- 鶏もも肉を一口大に切ります。
- 切った鶏もも肉と他の材料を土鍋に入れます。土鍋がなければ丼などでも構いません。
- 蒸し器でゆっくりと蒸し上げます(最低でも3時間程度じっくりと蒸し上げたいです)。蒸し器はせいろでも他の種類でも問題ありません。
たったこれだけです。 これだけで、絶品のスープが完成します。
このスープを作ると、大人はもちろん、小学生の子供たちも何度もおかわりするでしょう。
美味しく作るポイント
- オプションの材料は必ずしもすべて使用する必要はありません。個人の好みに合わせて選んでください。ただし、材料の種類が増えるほど、複雑で奥深い味わいになります。個人的には、草果、クミンシード、シナモンを入れることをおすすめします。
- 水を入れずに蒸気だけで蒸し上げるのが理想ですが、少量の水を加えることも問題ありません。
- 食べられるものはそのままで構いませんが、食べられないスパイス類は使い捨ての出し袋に入れてから蒸し器にかけると便利です。
- スパイスの量については、「全て少量ずつ」というのが初めはおすすめです。何度か作ってみるうちに、自分好みの配分が見つかるはずです。
この絶品スープは、蒸し器でじっくりと抽出する方法と、直火で調理する方法を試しました。結論としては、蒸し器で抽出する方法が良い結果が得られました。
直火でも十分に美味しいですが、焦げ付きを防ぐために十分な水分を入れる必要があります。また、直火では材料が踊るため、蒸し器でゆっくりと均等に抽出する方が、より深い風味が楽しめます。
挙げたスパイス類は、すべて太陽市場で購入できます。